サンプル記事[メンズ脱毛]

東京への用事のついでに、前から気になっていたVIO脱毛に挑戦してみることにした。少し勇気が必要だったが、思い立ったが吉日。秋葉原の雑居ビルにあるそのお店は、外観こそ控えめだが、中は意外なほど清潔感があり、落ち着いた空間だった。

対応してくれたのは、落ち着きのある美しい女性。大人の色気が漂うその雰囲気に、少し気後れしつつも、自然と緊張がほぐれていく。問診票に記入しながら、目の前の彼女の所作に目を奪われていたのは、正直なところだ。

シャワーで入念に身体を清め、指定された施術台にうつ伏せで横たわる。緩やかなBGMとほのかなアロマの香りに包まれながら、静かに心拍数が上がっていくのを感じる。

セラピストは手慣れた様子で状態をチェックし、あそこの毛の状態を丁寧に確認。「思ったより整ってますね」と優しく微笑むその声に、不思議な安堵感を覚えた。

抜く・カット・剃る、どの方法が良いか尋ねられ、アドバイスを受けながらお尻は丁寧に抜いてもらうことに。時折ピリッとした刺激が走るが、そのたびに「大丈夫ですか?」と気遣ってくれる。その柔らかな声に癒されながら、施術はスムーズに進んでいった。

仰向けになると、竿と玉にふわりとした手つきで触れながらカットを進める。あくまで施術中の動作だとわかっていても、その距離感と手のぬくもりに、身体は正直に反応してしまう。

彼女はその反応に気づいていないふりをしながら、淡々と処理を続ける。その絶妙な「わかっていてあえて触れない」空気感が、逆に心拍数を上げていく。

最後に、ロウソクのような器具で毛先を焼く独特の処理。ジュッという音がするたびに、ほんのりとした焦げた香りが漂うが、痛みも熱さも感じず不思議な感覚だった。

施術が終わると、シャワーで軽く汗と細かい毛を流す。鏡で確認した仕上がりは、驚くほどきれい。自分では決して手が届かない場所まで丁寧に整えられ、どこか清々しい気分だった。

エッチなサービスこそなかったが、その微妙な距離感と緊張感は、ある意味でそれ以上に心に残る体験だった。また来てしまうかもしれない、そんな予感を胸に店を後にした。

戻る