サンプル記事[メンズエステ]

連休の谷間、なんとなく気分が沈んでイライラしていた日。気分転換を兼ねて、ネットでメンズエステを検索してみることにした。ふと目に留まったのは、近隣にいくつかルームを構えている店舗。新規割引で90分15,000円という手ごろな価格に惹かれ、自然と手が動いてLINEで問い合わせていた。

対応は驚くほどスムーズで、希望の時間もすぐに確保できた。セラピストは42歳とのことだったが、プロフィール写真からは落ち着いた雰囲気と包容力が伝わってくる。メンエスデビューは、そんな優しさに包まれたいと考えていた自分にはぴったりだった。

当日は少し早めに家を出て、途中のカフェでコーヒーを飲みながら気持ちを落ち着ける。指定されたアパートは新しさもあり、とてもきれいな印象。時間ぴったりにインターホンを押すと、ドアが開き、小柄で華奢なセラピストが笑顔で迎えてくれた。

「寒いですね、中へどうぞ。」その一言に緊張がすっと解けた気がした。

室内はアロマの香りがほんのり漂い、清潔感のある心地よい空間。案内されたソファに腰掛け、注意事項を読みながら軽く世間話。程なくしてシャワーへ案内される。「衣装、どれにしますか?」と尋ねられ、少し迷った末にワインレッドのベビードールを選んだ。どこか大人っぽく、上品な雰囲気が漂うその色合いに惹かれたのだ。

シャワーを浴び、紙パンツを履いて部屋に戻ると、中央に敷かれたマットの上にうつ伏せになるよう促される。最初は指圧でしっかりとコリをほぐしてくれた。程よい力加減が心地よく、次第に身体から余計な力が抜けていくのを感じる。

「からだ、結構お疲れですね。」と優しい声がかかる。オイルトリートメントに移ると、温かいオイルが肌に広がり、その滑らかな手つきに思わずため息が漏れる。

「体勢を変えて、こちらを向いてくださいね。」と言われ、少し照れくささを感じながら仰向けに。セラピストは自然な流れで施術を続け、時折いたずらっぽい笑みを見せる。その柔らかな表情に、緊張もすっかり溶けていた。

気がつけば90分が経過し、冷たいお茶を差し出される。「今日はリラックスできましたか?」と声をかけられ、心から「はい」と答えた。

外に出ると、雨がしとしとと降っていた。しかし、心はすっかり晴れやか。軽くなった身体とともに、なんとも言えない満足感を噛みしめながら帰路についた。

戻る